8. ク・チの地下トンネル
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トンネルの入り口は枯れ葉に隠されていて気が付きません。入り口はとても小さく、小柄なベトナム人しか入ることができません。
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ク・チはホーチミンシティより北西へ70Km、バスで約1時間のところにある。ク・チにはベトナム戦争時の、南ベトナム民族解放戦線の基地、地下トンネルがあるのだ。今は国営の観光施設になっており、施設の中では日本語のビデオを見ることができた。ベトコン(Viet Cong)が、30年間手で掘り続けたトンネルは250kmに及んでいる。8帖(くらいか?)の救護室、食堂、作戦室などもところどころにある。食堂は調理する際の煙が目立たないように、小さい空気穴が離れたところにあったりして、なるほどねーなどと言いながら歩いていく。
トンネルの一部を歩いた。とにかく暑い、狭い、苦しいの一言であった。一年中暑いこの場所で、250kmを掘り続けたなんて。戦争はあまりにもつらく、苦しく、痛く、考えるだけでも苦しくて苦しくてしょうがなくなる。兵士達が自分で作った数々のわな、武器などを展示したコーナーでは、さすがに怖いねーというものがズラリ! その工夫については、京都にある二条陣屋(忍者屋敷だったっけ?)を思いだした。しかし、京都の場合、相手から自分の身を守ることが第一なのに対して、ここの場合、相手を確実に死に至らしめるために、数段怖い手を使っている。
暑かったからほっとするねー。場所はトンネル内の食堂で。当時、ベトコン達が主食にしていたタロイモとベトナム茶をいただいた。タロイモは少しモチモチしていておいしかった。わたしのほかにアメリカ人の兄妹のお客さんが二人いた。彼らはなんとハノイから自転車でここへ来たとのこと。ホーチミンまであと70km。「ホーチミンに着くころにはずっと剃っていない髭はきっとライオンになっているでしょうねー」とみんなで笑った。
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