6月4日の午後から降ったひょうについて、村山地方の農地327ヘクタールに被害が出ていることが山形県農業技術課の調査で明らかになりました。被害範囲は天童市南部を始めとして山形市北部(金井、出羽地区など)、山形市東部、東根市西部、村山市南部、河北町北部および西部に渡っています。また、327ヘクタールの内訳はサクランボが145ヘクタール、リンゴが64ヘクタール、西洋ナシが53ヘクタール、モモが18ヘクタール、残りが野菜などとなっています。被害の程度にはばらつきがあるそうですが、今回は村山市そして河北町で7〜8割の被害を受けた園地があるそうです。
山形県は、早急に雨よけテントで園地を覆うように呼びかける一方、ひょうが当たってできた傷口から病気が広まらないよう、殺菌剤の散布を指導しているそうです。天童市では6月18日から茨城県土浦市で、6月20日から埼玉県所沢市でサクランボキャンペーンを展開しますが、まとまった数量を確保するのに苦労しそうです。
- (関連ページ)
- ■サクランボ、今季2度目のひょう被害 (2005.06.04)
- http://www.ikechang.com/news/2005/ne0506j1.html#050604
- ■観光果樹園の紹介
- http://www.ikechang.com/fruits0.htm
霜やひょうの被害に悩まされている今年のサクランボですが、再びひょう害に見舞われてしまいました。6月4日は午後2時から山形県総合運動公園でモンテディオ山形対京都パープルサンガの対戦がおこなわれていましたが、前半終了間際から雷雨になり、ハーフタイムに入ると直径1センチほどのひょうも降り始めてきました。テレビのニュースで見てみると、真っ白な氷の粒が降ってきて、一面真っ白になっていく様子がよく分かりました。
被害の状況は山形県などがこれから調査すると思いますが、山形市緑町にある山形地方気象台でも観測したとのことですので、広範囲に渡ってひょうが降った可能性があります。山形県総合運動公園近くの荒谷地区や干布地区での被害が気になるところです。
- (関連ページ)
- ■サクランボ、5月27日のひょうが大打撃に (2005.05.28)
- http://www.ikechang.com/news/2005/ne0505j4.html#050528
- ■観光果樹園の紹介
- http://www.ikechang.com/fruits0.htm
天童市農作物盗難防止対策キャラバンの出発式が、天童市役所前で開催されました。式典には生産者や関係団体などおよそ120名が出席し、遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長、土屋完治(つちや・かんじ)天童市農協組合長、石井慶市・天童警察署長が挨拶しました。
天童市内では2年前には9件でおよそ300万円の盗難被害がありましたが、昨年は防犯協会や消防団などが夜間パトロールを行う「さくらんぼ守り隊」が結成されたこともあり被害がありませんでした。今年は低温や霜、ひょうの影響でサクランボの不作が懸念されています。今後の状況によっては生産量の減少に伴って高値取引になる可能性もあり、サクランボ盗難被害の可能性が高まってきます。これから7月中旬まで、怪しい車がいないかどうかなど地域を挙げて目を光らせる必要があります。
- (関連ページ)
- ■天童市、「さくらんぼ守り隊」を今年も結成へ(2005.05.24)
- http://www.ikechang.com/news/2005/ne0505j4.html#050524
- ■観光果樹園の紹介
- http://www.ikechang.com/fruits0.htm