「ホームタウンTENDO推進協議会」の総会が、5月30日に天童ターミナルビル「パルテ」内の天童市民プラザで開催されました。会議には天童市に本拠地を置く3つのプロスポーツチーム、モンテディオ山形、パイオニアレッドウィングス、東北楽天ゴールデンイーグスルの関係者と常任委員などおよそ60名が参加し、2005年度の事業報告と収支決算、2006年度の事業計画と終始予算について話し合いました。
2006年度の事業では、市民ボランティアを組織化することで3つのチームの支援体制の強化を図ることが盛り込まれました。具体的には、入場チケットのもぎりや会場清掃などを想定しているようです。また、福岡県で開催される「全国ホームタウンサミット」に参加し、全国のプロスポーツ関係者や自治体関係者と情報交換することで、スポーツ振興を通した地域活性化のためのノウハウを吸収してきます。ゆくゆくはこのサミットの誘致を目指していくそうですので、実現すれば「天童って将棋の駒だけじゃないんだ」と全国的にPRすることができそうです。
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- ■ホームタウンTENDOスポーツ推進協議会、2005年11月1日に発足へ (2005.09.27)
- http://www.ikechang.com/news/2005/ne0509j5.html#050927
- ■天童のニュース:スポーツ全般
- http://www.ikechang.com/news/news890.htm
パイオニアレッドウィングスの吉原知子(よしはら・ともこ)選手が、現役を引退することになりました。パイオニア側からは契約更新を求められていましたが、吉原選手が申し出を辞退したそうです。
吉原選手は北海道妹背牛(もせうし)商業高校から日本リーグ(現在のVリーグ)の日立に入部し、主にセンターとして活躍しました。オリンピックには、1992年のバルセロナ、1996年のアトランタ、そして2004年のアテネ、と合計3回出場しています。パイオニアには2002年に入部し、2004年と2006年のVリーグ優勝、2003年と2005年の黒鷲旗優勝の原動力となりました。日本リーグとVリーグでは、所属したチームすべてで優勝を経験しるそうです。
パイオニアでは「今後の去就については6月上旬に正式に発表したい」とコメントしています。場合によってはコーチとしてチームに残る可能性もありますが、吉田敏明(よしだ・としあき)新監督がどういうチーム体制を思い描いているかにかかっているでしょう。
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- ■天童のニュース:パイオニアレッドウィングス
- http://www.ikechang.com/news/pioneer.html
天童青年会議所の公開例会が滝の湯ホテルで開催され、元・陸軍少尉の小野田寛郎(おのだ・ひろお)さんが講演を行いました。小野田さんは1944年(昭和19年)にフィリピンに派遣され、1974年3月12日に帰国するまで30年間、終戦を知らないままルバング島で孤独な戦いを続けてきました。その後、「祖国のため健全な日本人を育成したい」として1989年に「小野田自然塾」を開き、現在も精力的に活動を続けています。
「人は1人では生きられない」と題した講演会には天童市内外から250名を超える人達が集まり、当時の体験や子どもを取り巻く最近の日本の状況について熱心に聞き耳を立てていました。
<講演会での小野田寛郎さんの主な発言>
- 当時も決して1人で生きていたわけでなく、なんらかの形で他人や社会の恩恵を受けていた。人は社会の中でしか生きられない。
- 生き残るという目的や覚悟があったからこそ、知恵や潜在能力を発揮して難局を乗り越えられた。
- 子どものうちから善悪をしっかり教えるしつけが大事。子どもの日常に目を配り、保護するだけでなく自由と責任をわきまえて行動できるよう育てて行くべきだ。
- (関連ページ)
- ■小野田寛郎(Wikipedia)
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%AF%9B%E9%83%8E
- ■天童のニュース:ボランティア・各種団体
- http://www.ikechang.com/news/news160.htm