山形県庁で8月23日に開催された有識者らによる山形県市町村合併推進審議会の本年度初会合で、斎藤弘(さいとう・ひろし)山形県知事は、2010年3月の新合併特例法期限までに合併に取り組む意思があるかどうかを明示するよう、市町村長に対して求める考えを示しました。この審議会は、合併実現の方策に関して意見を聞くために山形県が設置したもので、この日は任期満了に伴う新委員委嘱後の初会合で、会長に柴田洋雄・山形大学副学長が就きました。
- 協議終了後の斎藤弘・山形県知事の発言
- 「合併するのかしないのか、考え続けていては地域は不安定な状況に置かれる」
「市町村長には、協議を終了して合併しない、合併するという、いずれかの宣言をしていただきたい。そうすれば(合併しない場合のサービスの低下、財政悪化の)責任の所在も明らかになる。」
- 協議での委員からの発言
- 「旧法下の協議で失敗し、疲弊している地域もある。合併ありきではなく、住民が将来に責任を持ち、話し合う場をつくることが大事」
「合併でも、小さな自治体の良さを残すことができると示すべきだ」
「子どもたちに住むまちの将来の姿を教えることが必要」
- 山形県市町村合併推進審議会の委員リスト
- 金子優子・山形大学教授
佐藤雄二・山形大学教授
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- ■天童のニュース:広域合併(山形県の動き)
- http://www.ikechang.com/news/news740.htm
来年2008年、宮城県を舞台にしてJR東日本や関係機関が連携して「デスティネーションキャンペーン」を行いますが、そのプレイベントが10月1日から12月31日まで実施されます。8月24日には増発列車と臨時列車が発表されましたが、JR仙山線の全線開通70周年を記念して、11月11日に仙台−山形間で583系電車が運行されることが明らかになりました。583系電車は昼は急行列車、夜は寝台列車として国鉄時代に活躍した車両で、JR東日本発足後も「はくつる」「ゆうづる」「津軽」などの夜行列車として運行されたものです。
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- ■天童のニュース:JR仙山線
- http://www.ikechang.com/news/news310.htm
全農ライフサポート山形が天童温泉の足湯のとなりに葬送セレモニーホール建設を計画している問題で、天童市は温泉街から外れた場所に代替地を用意することを決め、8月24日の市議会全員協議会で報告しました。代替地は天童市消防本部の東南、第3セクター「スポーツクラブ天童」の屋内スイミングプールがあるところです。この一帯は市施行による鍬ノ町土地区画整理事業(くわのまち)が行われているところで、およそ5500平方メートルの保留地となっています。
天童市によると、まず天童市がこの保留地を一度買い上げるとともに全農ライフサポート山形は建設候補地のおよそ4500平方メートルを買い上げ、土地代の差額をやり取りした上で、それぞれの土地を等価交換する計画だそうです。そして、交換した後に天童市が所有することになる天童温泉街の土地をスポーツクラブ天童に賃借し、スポーツクラブ天童はこの場所に新しい屋内スイミングプールを建設することにします。プールは建築されてから20年以上経って老朽化が目立ち、数年前から立替が検討されていました。
土地を交換することに対して市議会全員協議会で異論は出なかったことから、今後、この問題は今後はこの計画に沿って対応されることになりそうです。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:鍬ノ町(くわのまち)開発
- http://www.ikechang.com/news/news5.htm
- ■全農山形、天童温泉街にセレモニーホール建設を計画 (2007.08.21)
- http://www.ikechang.com/news/2007/news0708j4.html#070821
地震調査研究推進本部の地震調査委員会は8月23日、2002年5月に発表した山形盆地断層帯の長期評価を一部改訂しました。地震調査研究推進本部は、1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災を教訓に、1995年(平成7年)7月に制定された「地震防災対策特別措置法」をもとにして設置された政府特別機関です。
山形盆地断層帯は、大石田町から上山市までの長さおよそ60キロメートルにわたるもので、改訂前の評価では、断層帯全体でマグニチュード7.8程度の地震が0〜7%とされていました。しかし、これまで行ってきた追加調査によって、大石田町から寒河江市までのおよそ29キロメートルの「北部」とそれ以南の「南部」とで、過去の活動時期が異なることが判明しました。特に、北部地域での最新活動時期などが絞り込まれ、マグニチュード7.3程度の地震の30年以内の発生確率が0.002〜8%へ、南部の発生確率が1%へ改められました。地震調査委員会は「北部と南部が同時に動く場合はマグニチュード7.8程度で、その確率は、それぞれが単独で活動する場合の確率を超えない」としています。今回の一部改訂を受けて、文部科学省と山形県は、8月27日に山形県と市町村の防災関係者を対象にした説明会を開催することにしています。
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- ■天童のニュース:東日本大震災・地震
- http://www.ikechang.com/news/earthquake.html
今年4月に天童温泉にできた足湯のとなりへ、全農山形がセレモニーホールを建設する計画を進めていることが明らかになりました。現場は現在休業している旅館「紅葉苑(こうようえん)」の駐車場で、全国共済農業協同組合連合会(全共連)が所有している、面積およそ4,200平方メートルの土地です。全農山形は全共連から土地を買い上げておよそ150席のセレモニーホールを建設し、子会社の全農ライフサポート山形に運営を行わせる計画を立てています。
来年1月ごろのオープンが想定されているそうですが、問題なのは現場の位置。足湯の南となり、あづま荘と栄屋ホテルのあいだに位置している、まさに温泉街のど真ん中に葬儀場ができることになります。そのため、天童温泉協同組合は全農山形に対して計画の再考を求めました。また、天童市長や天童市議会議長に対して、天童温泉協同組合の考えに理解と協力を求める要望書も提出しました。
現場にセレモニーホールを建設することに対して、法律的な規制・制限はまったくありません。しかし、天童市は「観光地の中にふさわしい施設かどうか疑問である」として、8月24日に市議会全員協議会を開いて対応について議会側と協議を行うほか、代替地の提案について検討を進めています。これに対して、小森義雄・全農ライフサポート山形社長は「天童市内には農協関係の葬儀場がなく、建設を求める声も多い。あくまで市内に数ヶ所ある候補地の1つであり決まったわけではなく、今後も協議していきたい」とコメントしています。
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- ■天童のニュース:天童温泉
- http://www.ikechang.com/news/news970.htm
- ■足湯(鍬ノ町ポケットパーク)
- http://www.ikechang.com/ashiyu.html
東北電力天童営業所が、街路灯11基を天童市に寄贈しました。これは1982年(昭和57年)から毎年行われてきているもので、今回の分を含めて、合計303基の街路灯が贈られています。天童市役所を訪れた石橋浩・東北電力天童営業所長と奥山裕和・ユアテック天童営業所長のおふたりが32ワットの蛍光灯6基、40ワットの水銀灯5基、取り付け工事一式の目録を手渡すと、遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長は「明るいまちづくりのために役立てたい」とお礼の言葉を述べました。
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- ■天童のニュース:ボランティア・各種団体
- http://www.ikechang.com/news/news160.htm
- ■天童のニュース:商工業
- http://www.ikechang.com/news/news150.htm