茎から垂れ下がっているのが花です |
天童市泉町にある李田公園(すもだこうえん)でササの花が咲き、地域住民の間で話題になっています。開花したのは李田公園の一角にある自生しているササで、近所に住む神保弘一さん(76歳)らが、稲穂のようなものが一帯の地面からたくさん出ているのを数日前に発見しました。
ササはイネ科の植物で、数十年に一度、一説ではおよそ60年に一度しか花を咲かせないとされ、開花の周期や詳しいメカニズムは謎に包まれています。昔から、ササが花をつけた年は大凶作や天変地異があると言われていて、「ササの実がなると、それを好むネズミが大繁殖して農作物に影響が出る」「コメの不作を補うためにササが実をつける」との説が伝えられています。
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山形県内では、太平洋戦争終戦前後のおよそ60年前に、各地で一斉にササが開花し、食糧難の時期にササの実を食べて飢えをしのいだ経験を持つ年配者が少なくありません。今回発見した神保さんもその1人で「1945年(昭和20年)ごろに、みんあでササの実を取りに行き、ひいた粉を団子にして食べた懐かしい記憶がある。ササの花や実はそれ以来、見たことがない」と話しています。別の70代の男性も「兵隊たちが山にササの実を取りに行ったものだ」と話しています。
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- ■天童のニュース:果物・自然
- http://www.ikechang.com/news/news940.htm
平成鍋合戦に「参戦」している長井商工会議所青年部の「出羽ぎゅう汁」が、レトルトパックで商品化されることになりました。「出羽ぎゅう汁」は、山形県産の黒毛和牛のすね肉を大根、白菜、かぼちゃ、きのこなどとともに和風デミグラスソースで煮込んだ鍋料理です。天童の冬の風物詩「平成鍋合戦」で鍋将軍(優勝)を勝ち取るために開発されたもので、第9回(2004年)、第10回(2005年)の2年連続でタイトルを獲得しました。その後は「特段PRしなくても数百人が並ぶなど認知度は十分上がった。次のステージに進む時期」として、昨年から青年部会の社会部が中心となって商品化に取り組んできました。オリジナルの鍋は勝つために人、金、時間を惜しまずつぎ込んだもので、確立されたレシピもなく、調理にも非常に手間がかかるのが難点でした。深沢部長は「レトルトパック化して『ちょっと違う』と思われるのは嫌。『本物の味』に限りなく近づけた」とコメントしています。
今のところ、1食分300グラム入りパックを2つセットにして1200円程度で販売する計画です。パッケージデザインはまだ決まっていませんが、5月24日に行われる「ながい黒獅子まつり」でも特設ブースで販売されます。また、長井市内の数軒の飲食店から「メニューに加えたい」と申し出を受けているそうで、「食の名物として、1軒でも多くの店で出してもらえるよう働きかけたい」しています。
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- ■天童のニュース:平成鍋合戦
- http://www.ikechang.com/news/nabe.html
- ■「出羽ぎゅう汁」の写真(平成鍋合戦)
- http://www.ikechang.com/pot/13th/nabe02.html#13th_090dewagyujiru