山形市の市川昭男(いちかわ・あきお)市長が2月21日の山形市議会定例会で発表した新スタジアム建設計画について、天童市議会では今後もNDスタを本拠地とすることを県へ正式に要望する方針を固めました。
TUY:天童市「天童市議会が“存続求め”要望書提出へ」
山形新聞:天童市「天童市議会 知事に継続要望へ」
山形新聞:山形市「本拠地誘致」を了承
天童市議会はきょう、山形市の市川市長がモンテディオ山形の本拠地を山形市に移転する構想を発表したことを受け、スタジアムを所有する県に対し、本拠地の存続を求める要望書を提出することを決めました。
モンテディオ山形の本拠地を巡っては、先月、山形市の市川昭男市長が新たなドーム型スタジアムを県と共同で山形市内につくり、天童市から移転する構想を発表しています。現在本拠地となっている天童市では、きょう議会の各会派の代表が集まり、吉村知事に本拠地の存続などを求める要望書を提出する方針を固めました。要望書では、これまで天童市が地域をあげてチームをサポートしてきた実績などを強調し、また、Jリーグが冬季間も試合を行う秋春制を導入した場合は、ドーム型のサッカー場を天童市内に建設することなども訴える予定です。
天童市議会では今週中にも県知事に要望書を提出するとしています。
モンテディオ山形の本拠地とすることを視野に市川昭男山形市長が県と共同でスタジアムを建設する構想を打ち上げたことを受け、天童市議会(水戸保議長)は4日、会派代表者会を開き、吉村美栄子知事に対し、継続して天童を本拠地とすることを求める要望書の提出を決めた。
水戸議長によると、中身は
水戸議長は「山形市長の発言を受けた天童市の対応について、市民から『生ぬるい』との声がある。天童はチームを物心両面から支援してきたまち。地区単位で組織する応援隊の意向をくんで行動を起こさなくてはならない。地域の輪を広げながら市としての気持ちを伝えていく」と語った。
一方、同日開かれた市議会一般質問で山本信治市長は、伊藤護国議員の質問に「天童は利便性の優れた場所。議会や市民と一丸で天童に本拠地が残るように県に働き掛ける」と述べた。
山形市スポーツ推進審議会(浅井慶一会長、委員10人)の会合が4日、市役所で開かれ、市スポーツ振興計画(2008〜17年度)の実施計画の中間見直しで、市川昭男市長が提案したサッカーJ2・モンテディオ山形のホームスタジアム誘致を盛り込むことを了承した。
中間見直しでは、冬期間や荒天時に屋外スポーツを楽しめるドーム型競技場の建設に着手するとした上で、検討されているJリーグの秋春制移行に伴い新たなホームスタジアム建設の必要が出てきた場合、県などと共同で誘致に努める内容を新たに加えた。
委員からは「ホームスタジアムは規模や機能が異なる。市民らが手軽に利用できる、これまでのドーム型競技場の機能も検討してほしい」などの意見があり、市教委は「具体的にはこれからだが、機能を踏まえて進めていきたい」とした。
中間見直しではほかに、市総合スポーツセンターのスケート場について、将来的な常設・移転を検討し、改築計画の策定に着手することも盛り込んだ。
10年間を対象とする同計画の、5年をめどとした中間見直しで、昨年1月に後藤恒裕教育長が諮問していた。本年度内に後藤教育長に見直し計画が建議される。
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