将棋の普及のために天童商工会議所が考案した「66将棋(ろくろくしょうぎ)」について、新たに駒箱セットの試作品が完成しました。文化庁から認定された日本遺産「山寺が支えた紅花文化」にちなみ、紅花色の箱に仕上げられています。
今後は、「66将棋」普及のための協力施設・店舗を募集する予定です。
天童商工会議所が考案した「66(ろくろく)将棋」の駒箱セットの試作品が出来上がった。紅花カラーとサクランボを生かした女性受けするデザインだ。同商議所賑(にぎ)わい創出プロジェクト委員会は普及用に加え高級セットも開発中で、来春の発売を目指す。普及の拠点となる施設・商店を近く募る考えだ。
同委コーディネーターの松田道雄 尚絅(しょうけい)学院大特任教授を中心に、女性メンバーの意見を採り入れ、駒箱デザインの検討を重ねた。天童市などが認定された日本遺産「山寺が支えた紅花文化」を生かさない手はないとばかりに紅花色を採用。べた塗りしたものと、布地風にカジュアル感を出した2パターンを製作した。
上ぶたには数字の6、サクランボを組み合わせたロゴをあしらった。中には折り畳んだ紙製盤と解説書を入れた。動画投稿サイトの「ユーチューブ」にルール解説の動画をアップしており、解説書に記載されたQRコードからアクセスできる。
縦横とも6マスの計36マスで対局するため短時間で決着がつき、昼休みでも楽しめる手軽さが66将棋の売り。女性や観光客を引き込むには普及拠点が必要だ。駒セットを旅館ロビーやカフェに置き、対局を体験してもらう。商店の陳列棚に飾るインテリアにもなれば、介護施設なら脳トレに活用できる。道の駅、学校も大歓迎だ。同委は普及に参画する事業所を募集するとともに、イベント会場でPRを図る。
既に試作済みの紙袋のデザインに合わせ、駒と盤の升目を生かした箱、有田焼の盤など高級セットの商品化も目指している。問い合わせは同商議所023(654)3511。
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