リンゴ生産者を対象に、天童市小関の山形県農業共済組合本所で黒星病対策のワークショップが2月10日に開催されました。黒星病は果実や葉に黒い点がつく病気で、味に影響はありませんが見た目が良くないために商品価値が下がってしまい、売り物にならなくなってしまいます。耕作放棄地が増えていることも影響しているようで、ここ数年で爆発的に広がっていて、山形県全体で問題になっています。
ワークショップでは、およそ150人の参加者に対して、山形県の担当者が消毒のタイミングややり方を説明し、防除の徹底を呼び掛けました。
県内での発生が過去10年で最悪の状況となっているリンゴ黒星病の防除対策ワークショップが10日、天童、東根両市で開かれ、生産者らが来季に向けた対応について理解を深めた。
黒星病はカビが原因でリンゴなどの刃や果実に黒い斑点が生じる病害。2019年の県内の発生面積は約830ヘクタールで栽培面積全体の約4割に及んだ。被害は一部の果実でとどまるケースが多かったが、前年の発生が多いほど翌年の感染リスクが高まることから対策が急務となっている。
天童市の県農業共済組合本所で開かれたワークショップには約150人の参加した。県農業技術環境課の担当者は薬剤散布のポイントとして、葉が開く時期から梅雨明けまでは10日以内の感覚で散布し、降雨が予想される場合は前倒しする必要があると説明。生育段階に合わせて防除し、薬剤がかかっていない葉がないようにすることが重要と強調した。
19日には寒河江市のハートフルセンターで同様のワークショップを開く。
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