12. 帰りの飛行機の中で
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ホテルサイゴンプリンスの前にある街灯に少年が座っていました。腕を上げたり下げたりと楽しそうに踊っていました。
高級ホテルの前でこんな姿が見られるのもベトナムならでは。
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飛行機のチェックインを済ませ、ガイドさんとお別れをした。あいかわらず空港は日本人であふれている。顔触れとしては、若い女性二人組から、好奇心旺盛そうな大学生風の少年、小さな子供を連れた夫婦(子供はアオザイを着ていた)、かなり怪しげな大きなリュックを背負ったおばさん(一人だった)、ベトナム人の彼女?を連れた日本人男性(彼はベトナム語を自由に操っていた。うらやましー)等々。今回は団体旅行客はいないみたい。
入国審査を出ると、入り口とのギャップが大きくてびっくり! カラフルな免税店が数店ならんでいる。レジのお姉さんが数人集まっておしゃべりしていた。やっと見つけた、ベトナムのマカダミアンナッツ。確か、シンガポールで作っていたと思ったが...。残念ながら定価は全てドルでの提示。
ベトナム時間11時45分、タンソンニャット空港をDC-10は飛び立った。
区画整理がしっかりしているホーチミンシティは、大通りに沿ってオレンジ色の街灯がまっすぐ、まっすぐ続いている。そしてその中に埋め尽くされている、人々の暮らしの明かり。それをかすめるように飛行機が上昇する。
どんどん高度が上がっていくにつれて、飛行機の窓からホーチミンシティの全貌が浮かび上がってくるのだった。
(こんな美しい夜景を今まで見たことがあっただろうか?)
それは今まで見た日本の夜景の何よりも、美しい夜景だったのだ。どういうわけか、涙が出てきて止まらなくなった。ホーチミンシティと別れるのが悲しいのか? 初めての海外旅行が無事に終わったのが嬉しいのか? あこがれの地を踏むことができたのが嬉しいのか・・・?
機中泊ということだったが、ほとんど眠らずに関西国際空港に到着した。途中、台北の上空からぼんやりと浮かび上がる都市を眺めた。ゆっくりと移動しているような感覚があった。これが地球サイズの移動なのかな、なんて思ったりした。
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