天童市の北西に位置する高木(たかき)地区で、絶滅の危機に瀕しているイバラトミヨを守るための活動が本格的に展開されることになりました。高木八幡神社のひょうたん池などイバラトミヨが生息している場所は山形県の天然記念物に指定されていますが、都市化や水田の用水路が整備されたりした影響で生息数が減っているそうで、わたしも写真でしか見たことがありません。イバラトミヨは水温12度前後で水量が一定の場所に生息するため、これまでひょうたん池に井戸を掘って良質な水を確保したり、近くに看板を設置したりして人々への啓蒙活動などをおこなってきました。
高木町内会では12月1日(日)にイバラトミヨ保存会の設立総会を開催し、子どものための学習会やクリーン作戦などをおこなう計画です。イバラトミヨに関しては、秋田県や天童市の北となりの東根市(ひがしねし)などが取り組みの先進地として活発な活動をおこなっているようです。各地で活躍されている団体との交流も深めていけば、地域の連帯感もさらに増していくかもしれませんね。
- (関連ページ)
- ■天童市の文化財/イバラトミヨ生息地(天童市役所)
- http://www.city.tendo.yamagata.jp/oshirase/bunka/ibaratomiyo.html
- ■絶滅危惧種イバラトミヨ(秋田県庁)
- http://www.pref.akita.jp/fpd/harizakko/tomiyo-01.htm
- ■天童市高木の位置(マピオンによる地図)
- http://www.mapion.co.jp/c/f?el=140/21/48.711&scl=70000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=38/22/19.650&size=500,500
山形自動車道・笹谷ICから関沢ICまでの5.8キロメートル区間でおこなわれていた4車線化工事について、既存の笹谷トンネルのリフレッシュ工事が完了し、11月30日(土)午後3時から4車線による供用が開始されることになりました。これで、山形県を南北に貫く東北中央自動車道との山形JCT(ジャンクション)から東北自動車道の村田JCTまで、47.2キロメートル区間が完全に4車線化されることになります。東北中央自動車道で天童にインターチェンジがあるというものの、仙台に行くにも東京に行くにも、利用するのはやはり山形北ICでしょう。これまでは笹谷トンネルを通過する際に4車線から2車線になっていたため渋滞が起きていましたが、これで6月のさくらんぼシーズンやお盆の帰省シーズンでもイライラせずに通行することができるようになります。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:山形自動車道路関連
- http://www.ikechang.com/news/news4.htm
- ■東北中央自動車道と山形自動車道の位置(マピオンによる地図)
- http://www.mapion.co.jp/c/f?el=140/22/50.937&scl=500000&pnf=1&sfn=all_maps_00&uc=1&
grp=all&nl=38/21/30.520&size=500,500&
天童市の西部・矢野目(やのめ)で農業を営んでいる林忠一さんが学校給食に野菜をプレゼントして、今年で10年目を迎えました。林さんは学校給食に輸入した冷凍野菜が使われたことを新聞で知り、1993年(平成5年)から毎年プレゼントをし続けています。今年はほうれん草と白菜、合わせて360キログラムを天童市学校給食センターに寄贈し、11月22日の学校給食に使われました。近くにある蔵増小学校(くらぞう)では、体験学習を兼ねてほうれん草の収穫を行ないました。最近は会社務めの共働き世帯も増えてきているでしょうから、農作業を体験している子供も減ってきているかもしれませんね。
「総合学習」という科目ができて対応に苦慮している学校も全国にはあるような話を耳にしたことがありますが、1年を通して農作業を経験するのも、立派な勉強の1つだと思います。最近ではなんでもかんでもコンビニやスーパーで買うことができますから、食べ物についてもありがたみが薄れているのではないかという気がします。天童市では農業基本条例を制定し「地産地消」を推進していこうとしていますので、このような取り組みはぜひ全ての学校で行なって欲しいと思います。
- (関連ページ)
- ■天童市、地産地消推進協議会を設置(天童のニュース:平成14年10月・第2週)
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0210j2.htm#021008
- ■天童市、第1回農業振興審議会を開催(天童のニュース:平成14年7月・第5週)
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0207j5.htm#020730
天童市は、市北東部を管轄する山口郵便局、それ以外の市全体を管轄する天童郵便局、の2つの郵便局と業務提携をおこないました。業務内容は高齢者の生活状況とゴミ不法投棄の確認の2つで、2002年12月1日から実施されます。天童市内にはおよそ700世帯の単身老人世帯があるそうで、2つの郵便局合わせて30人ほどの外務職員(郵便配達をする人)が配達時に声かけをおこなって安否を確認したり、配達作業中に不法投棄を発見した際に市役所へ報告することになっています。
無料で高齢者宅の様子を確認してくれるこのサービス、一見すると非常にありがたいように思えます。でも、違う見方をすれば、郵便局の「生き残り策」と考えられなくもありません。「民営化して人員削減をしたり非採算地域の郵便局をなくしたりすれば、こういうこともできなくなりますよ、だから郵便局の民営化はいけないことなんです」という主張が見え隠れしています。「タダより高いモノはない」という言葉もありますが、無料でおこなってくれるとはいえ、住民の目から見て結果的に必要なサービスなのかどうか判断が分かれそうです。
- (関連ページ)
- ■郵便局における地方公共団事務の実施状況(東北郵政局)
- http://www.tohoku.yusei.go.jp/YUSEI/houdou/H14d/sonota/020723.htm
プロ野球のドラフト会議で、山形県出身者として横浜ベイスターズに加藤武治(かとう・たけはる)投手(24歳)が、ヤクルトスワローズに高橋敏郎捕手(22歳)がそれぞれ指名を受けました。加藤武治投手は天童市出身で、県立山形南高等学校、東京学芸大学そして社会人になっても「三菱ふそう」で野球を続け、念願のプロ野球界に入ることができました。高校時代は結果を残すことができなかったようですが、大学に進んでから力をつけ、今年はアジア大会の選抜候補にも名前が挙げられていました。
プロ野球といえば、広島カープの栗原健太(くりはら・けんた)選手がいらっしゃいます。これで加藤武治選手も一軍デビューを果たせば、横浜ベイスターズ対広島カープの試合が山形県内で開催される日もやってくるかもしれませんね。
- (関連ページ)
- ■日刊スポーツのドラフト特集
- http://www2.nikkansports.com/news/baseball/draft02/news-dr.html
- ■広島東洋カープ・栗原健太選手、初ヒットがホームランに(天童のニュース:平成14年9月・第1週)
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0209j1.htm#020905
山形県、宮城県、山形市、仙台市などで構成される仙山線機能強化検討委員会は、仙台駅と愛子駅(あやし)の間に検討されている行き違い施設の候補地や仙台空港鉄道が乗り入れる仙台駅のホームなどを現地視察しました。山形市と仙台市を結ぶJR仙山線(せんざんせん)は、単線のため1時間あたり上下合わせて8本の運行が限界となっており、ピーク時には快速列車が運行できない状況になっています。そこで仙台駅と東照宮駅のあいだの中江地区に新しく駅を設置、中江地区の新駅と北山駅、葛岡駅に行き違い施設を設ければ快速列車を含めても上下合わせて10本の運行が可能となるため、具体的な整備計画案を検討することとなりました。
新駅設置を含むJR仙山線の機能強化については、2002年10月29日に開催された「仙台都市圏及び広域都市間公共交通活性化プロジェクト」初会合で東北運輸局が提案しました。今回の現地視察はこれを受けてのものだったようです。このほかにも仙台空港への直接乗り入れについても検討することとしていますが、こちらについては技術的には可能であるものの、実際に利用者がいるかどうかが課題という結論に達しました。
- (関連ページ)
- ■仙山線、トンネル新設すれば仙台空港まで63分に(天童のニュース:平成13年6月・第5週)
- http://www.ikechang.com/news/2001/ne0106j5.htm
- ■中江地区の位置(マピオンによる地図)
- http://www.mapion.co.jp/c/f?el=140/53/42.619&scl=70000&pnf=1&uc=1&grp=all&nl=38/16/11.642&size=500,500
天童駅前のビル「パルテ」で、「昔語りフェスティバルin天童」が開催されました。これは市立図書館で毎月「とんと昔語りの会」を開催している「天童昔語りの会」と市立図書館が主催したイベントで、およそ200人の参加者が集まったそうです。ステージ上の囲炉裏(いろり)の前で「面白山」(おもしろやま)や「五徳の話」などが方言で披露されると、参加者のみなさんはじぃ〜と聞き入ったようです。
子供の情操教育として「語り」が注目され、乳幼児に絵本をプレゼントする「ブックスタート」事業がおこなわれている自治体もあります。最近は情緒不安定だったり集中できない子供が増えているそうですが、それはこのような「語り」がおこなわれてこなかったことが影響しているのでは、という説もあるようです。いずれにしても、子どもが寝つく前に絵本を読んで聞かせたりすることはとてもよいことです。地域の文化や伝統を伝えていく上でも、いろいろな昔話を語ってあげるのは行政ではなくそれぞれの家庭で取り組んでいくべきことのように思います。天童市立図書館には、周辺市町の図書館と比べても負けないだけの質と量を誇る蔵書がありますので、あまり図書館にご縁がない方も、足を運んでみると新しい発見があるかもしれませんよ!
- (関連ページ)
- ■ブックスタート支援センター
- http://www.bookstart.net/