天童市は2002年度(平成14年度)のバランスシートを作成し、市議会9月定例会で報告しました。バランスシートは貸借対照表のことで、民間企業では定時株主総会前に作成されます。これまではその年のお金の出し入れ状況しか分かりませんでしたが、この貸借対照表を使えば、お金の運用状況(表の左側)やお金の調達状況(表の右側)を知ることができます。
天童市では1999年度(平成11年度)分から一般会計のバランスシートを作成しています。平成14年度と平成13年度のバランスシートを比較してみると、以下のようなことが言えると思います。
- 有形固定資産が伸びていることから、社会資本の整備が進んでいる
- 「社会資本形成の世代間負担比率(後世代)」が0.4ポイント減少しているため、孫の代にまで残るような借金が減った
- 人口1人あたりの資産合計が1万6000円増えているにも関わらず負債合計が増えていないため、その分だけこれまでよりも豊かになった
また、天童市とほかの市を比較すると、天童市の財政がいかに健全なのかがハッキリしてきます。面積があまり広くなく、平坦な土地が比較的多いということで、社会資本整備が早い時期から進んできたことがプラスに影響しているのかもしれません。この結果をみると「山形市と合併するのはよしたほうが良いのでは?」と思ってしまうのは私だけでしょうか?
<平成14年度バランスシート(天童市一般会計)>
流動資産 |
19億9,234万8,000円 |
流動負債 |
17億2,747万7,000円 |
有形固定資産 |
745億3,961万5,000円 |
固定負債 |
234億4,658万2,000円 |
投資 |
49億7,474万1,000円 |
正味資産 (資本金にあたる部分です) |
563億3,264万5,000円 |
資産合計 |
815億670万4,000円 |
負債・正味資産合計 (負債合計にあたる部分です) |
815億670万4,000円 |
<平成14年度と平成13年度のバランスシートの比較(天童市)>
|
2002年度(平成14年度) |
2001年度(平成13年度) |
増減 |
流動資産 |
19億9,234万8,000円 |
23億6,157万3,000円 |
-3億6,922万5,000円 |
有形固定資産 |
745億3,961万5,000円 |
732億3,264万8,000円 |
13億696万7,000円 |
投資 |
49億7,474万1,000円 |
45億3,360万5,000円 |
4億4,113万6,000円 |
資産合計 |
815億670万4,000円 |
801億2,782万6,000円 |
13億7,887万8,000円 |
流動負債 |
17億2,747万7,000円 |
16億4,099万7,000円 |
8,648万0,000円 |
固定負債 |
234億4,658万2,000円 |
234億1,945万1,000円 |
2,713万1,000円 |
正味資産 (資本金にあたる部分です) |
563億3,264万5,000円 |
550億6,737万8,000円 |
12億6,526万7,000円 |
負債・正味資産合計 (負債合計にあたる部分です) |
815億670万4,000円 |
801億2,782万6,000円 |
13億7,887万8,000円 |
<市民1人あたりの平成14年度と平成13年度のバランスシートの比較(天童市)>
項目 |
2002年度 (平成14年度) |
2001年度 (平成13年度) |
増減 |
平成15年3月31日現在の人口 |
6万3,316人 |
6万3,032人 |
284人 |
人口1人あたりの資産合計 |
128万7,000円 |
127万1,000円 |
1万6,000円 |
人口1人あたりの負債合計 |
39万7,000円 |
39万7,000円 |
0円 |
人口1人あたりの正味資産合計 |
89万0,000円 |
87万4,000円 |
1万6,000円 |
社会資本形成の世代間負担比率(現世代) |
75.6% |
75.2% |
0.4ポイント |
社会資本形成の世代間負担比率(後世代) |
33.8% |
34.2% |
-0.4ポイント |
<平成14年度バランスシートにおける天童市とほかの市との比較>
項目 |
天童市 |
山形市 |
酒田市 |
鶴岡市 |
平成15年3月31日現在の人口 |
6万3,316人 |
25万517人 |
10万297人 |
9万9245人 |
人口1人あたりの資産合計 |
128万7,000円 |
137万6,000円 |
104万1,000円 |
97万4,000円 |
人口1人あたりの負債合計 |
39万7,000円 |
52万6,000円 |
49万6,000円 |
49万3,000円 |
人口1人あたりの正味資産合計 |
89万0,000円 |
84万9,000円 |
54万5,000円 |
48万0,000円 |
社会資本形成の世代間負担比率(現世代) |
75.6% |
67.3% |
61.1% |
57.5% |
社会資本形成の世代間負担比率(後世代) |
33.8% |
41.7% |
55.6% |
59.1% |
- (関連ページ)
- ■天童市が平成13年度のバランスシートを作成
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0212j1.htm#021206
- ■天童における広域合併
- http://www.ikechang.com/merger/index.html
サッカーJリーグ2部・モンテディオ山形の指揮を執っている柱谷幸一(はしらたに・こういち)監督が、今季限りで解任されることになりました。これはモンテディオ山形を運営する山形県スポーツ振興21世紀協会が発表したもので、10月30日に金森義弘理事長(山形県副知事)と金村勲ゼネラルマネージャ、神保和史常務が話し合って決定し、柱谷監督に通告したそうです。
解任理由として「J1昇格の目標が達成できなかった」と説明されていますが、2003年7月に写真週刊誌で女性問題を報道された際にすでに「今年限りで辞めてもらう」と話がついていたのでは、と思えて仕方がありません。柱谷監督はモンテディオ山形の面倒をみるだけではなく、山形県のサッカー界の将来を考え、県内4ヶ所にジュニアユースチームを設立するなど、ゲーム以外の場所でも成果を上げています。それだけに、一方的にクビという形になってしまった今回の「処分」は残念で仕方がなりません。資金不足の影響で選手の十分な補充もできない中これだけの成績をおさめてきたというのは、柱谷監督の力に寄るところが大きいのではないでしょうか?
- (関連ページ)
- ■モンテディオ山形、柱谷幸一監督が来季も続投
- http://www.ikechang.com/news/2001/ne0111j5.htm#011129
- ■モンテディオ山形、来季の運営費を4億6000万円に設定
- http://www.ikechang.com/news/2001/ne0112j3.htm#011212
第58回「NEW!!わかふじ国体」秋季大会のバレーボール成人女子6人制に出場したパイオニアレッドウィングスは、2年ぶりの優勝を目指したもののVリーグチームとの接戦に敗れ、準優勝という結果になりました。
準決勝では、おなじVリーグで活躍している茨城県代表の日立佐和と対戦しました。取りつ取られつのシーソーゲームとなったこの試合、主将でエースの西畑美希(にしはた・みき)選手が次々にスパイクを決め7対2まで得点差を広げると、そのままの勢いでこのセットも奪取し、セットカウント3対2で決勝進出を決めました。
決勝戦では、Vリーグチームのシーガルズ(岡山県代表)と対戦しました。第1・第2セットを連続で落としてしまったものの、第3セットから勢いを取り戻し最終セットまでもつれ込みましたが、おしくも優勝は逃してしまいました。印藤玄弥コーチ兼監督は「相手がフルメンバーだったのに対し、うちは若手主体。総合力の差が出た」とコメントしています。しかし、そのような状態でも最終セットの最後の最後まで競り合ったということは、パイオニアレッドウィングスの底力が示されたということなのではないでしょうか。第○期Vリーグは2003年12月6日から2004年2月29日まで開催されます。
<第58回秋季国体・バレーボール成人女子6人制決勝(10月29日)>
パイオニアレッドウィングス(山形県) 2 |
22-25 11-25 25-19 25-20 16-18 |
シーガルズ(岡山県) 3 |
<第58回秋季国体・バレーボール成人女子6人制準決勝(10月28日)>
パイオニアレッドウィングス(山形県) 3 |
23-25 25-20 23-25 25-22 15-9 |
久光製薬・スプリングス(茨城県) 2 |
<第58回秋季国体・バレーボール成人女子6人制準々決勝(10月27日)>
パイオニアレッドウィングス(山形県) 3 |
21-25 18-25 25-21 25-20 15-8 |
KUROBE(富山県) 2 |
- (関連ページ)
- ■パイオニアレッドウィングス
- http://www.pioneer.co.jp/topec/sports/sports.html
- ■第10回Vリーグ女子大会(日本バレーボール協会)
- http://www.jva.or.jp/V/10wschedule.html
山形市、上山市、山辺町、中山町の2市2町による広域合併について、上山市議会は10月28日に全員協議会を開催しました。会議では、阿部実(あべ・みのる)上山市長が10月29日に開催される2市2町合併協議会の首長会議で「上山は編入方式でも合併を推進することを表明したい」と提案しましたが、市議会側からは「市民の合意形成がなされているとはいえない」として、合併協議会での合併方式の結論を先延ばしするよう要請すべきと指摘しました。
上山市は、10月21日から10月27日まで市内各地域と団体に対し合計30回の広域合併地区懇談会を開催しました。その結果を「さまざまな意見が出たが、市民の多くは合併方式の変更に、必ずしもこだわっていないと受け止めている」と全員協議会で説明しています。しかし、議員からは
- 「1回の懇談会だけで市民の合意を得たと判断するのは困難だ」
- 「懇談会で出た意見や課題ついて、改めて市民に報告すべきだ」
- 「懇談会は限られた人しか参加していない。多くの市民に説明すべきだ」
といった意見が出され、市議会として市長の提案に反対する立場を表明しました。
- (関連ページ)
- ■上山市、10月21日から広域合併地区懇談会を実施
- http://www.ikechang.com/news/2003/ne0310j3.htm#031019
- ■天童のニュース:広域合併(周辺市町の動き)
- http://www.ikechang.com/news/news720.htm
東海大山形高等学校に在学している松田慎太郎(まつだ・しんたろう)選手が、静岡県で開催されている「NEW!!わかふじ国体」陸上・少年男子共通800メートルで5位に入賞しました。松田選手は2003年4月27日から4月29日まで開催された「第49回山形県縦断駅伝競走大会」で第24区を担当しましたが、中継所の目の前で足が止まり、はってたすきを繋いでいます。その後、リハビリに2ヶ月以上を要しましたが、やっと表舞台に戻ってくることができました。しかも、10月26日におこなわれた準決勝では自己ベストとなる1分52秒45を記録しています。
10月27日の決勝ではさらなる好記録が期待されましたが、1分52秒91で5位入賞となりました。松田選手は「調子が良かったので油断した。疲れも残っていた」とコメントしています。しかし「来年はインターハイと国体ともに制覇する」と意気込んでいますので、来年の活躍に期待したいと思います。
- (関連ページ)
- ■第49回山形県縦断駅伝競走大会、天童・東村山チームは総合4位に
- http://www.ikechang.com/news/2003/ne0304j5.htm#030429
- ■天童のニュース(陸上競技)
- http://www.ikechang.com/news/news880.htm