市立蔵増小学校6年生が、自分たちの使ったランドセルに学用品を詰めてアフガニスタンなどの子どもたちに送りました。これは、社会科授業の中で「世界の平和と日本の役割」をテーマに学習してきた際に「ジョイセフ」(JOICFP - 家族計画国際協力財団)が「想い出ランドセル募金」というキャンペーンに取り組んでいることを知ったことがきっかけをきっかけです。小学校生活6年間の思い出やプレゼントしてくれた人の愛情が詰まったランドセルということで、保護者とも相談した結果、17人の児童がランドセルを贈ることにし、今年の1月から準備作業を進めてきました。
「想い出ランドセル募金」では、ランドセル1個につき、海外輸送費として1,800円または書き損じのハガキ40枚が必要になります。みんなで取り組むということで残った児童たちがハガキ集めに全面協力しましたが、クラス内だけでは300枚程度が限界でした。そこで、全校に協力をお願いしたところ、751枚のハガキを集めることができました。さらに、この取り組みを知った地域住民からもランドセル2個と寄付金などが寄せられました。
合わせて19個のランドセルは、4月以降に現地に送られる予定です。伊藤知樹さん(12歳)は「アフガニスタンの子どもたちのために少しでも役立ちたい」、野口花梨さん(12歳)は「最初は大事なランドセルを手放したくなかったが、現地のことを知り気持ちが変わった。いつまでも使ってもらえればランドセルも喜ぶ」とコメントしています。
「ジョイセフ」は日本のNGO(非政府組織 / Non-Governmental Organization)で、、国・地域にかかわらず、女性たちが望む時に欲しい数の子どもを健康な状態で産めるための環境をつくることを目的として活動しています。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:ボランティア・各種団体
- http://www.ikechang.com/news/news160.htm
- ■ジョイセフ - 家族計画国際協力財団(外部サイト)
- http://www.joicfp.or.jp/jpn/
芳賀土地区画整理事業に関連した負担金6,000万円が削除されるかどうかが問題となっている天童市の平成20年度当初予算案について、天童市議会は3月21日に本会議を開き、採択を行いました。3月19日に行われた予算特別委員会では、負担金が削除された修正案は賛成9名vs反対11名で否決されましたが、本会議ではその際に反対した最大会派の「政和会」から3名が賛成に回り、賛成12名vs反対9名の賛成多数で修正予算案が可決されました。
当初予算案が否決され「つなぎ予算」的な暫定予算となってしまうと、人件費や事務経費など当面必要な予算しか認められなくなってしまい、市民生活に重大な影響をもたらしてしまいます。このような状況を避けるため、「政和会」の一部の議員が「汚れ役」を買って出た、ということなのかもしれません。
<賛成に回った政和会議員のコメント>
- (本来は優先されるべき)委員会の表決内容と違う結果になったことに対する批判は真摯に受け止める。ただ、市政の混乱を避けるため一議員に戻って判断した。
- 予算案の中身については今でも反対だが、市民生活に支障を来たすことだけは避けたいため苦渋の決断をした。
今回の結果について、遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長は「説明が不足するなど対応のまずさがあり、申し訳ない。今後、市民の理解が得られるよう努めていく」と述べました。議会閉会後、「政和会」は遠藤市長と小沢市議会議長に対して、当初予算案から削除された芳賀土地区画整理事業に関する負担金と3つのまちづくり交付金事業について、早急な予算化を求める要望書を提出しました。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:芳賀土地区画整理事業
- http://www.ikechang.com/news/haga.html
- ■芳賀土地区画整理組合、予算案可決を市長に要望 (2008.03.20)
- http://www.ikechang.com/news/2008/news0803j4.html#080320
天童市芳賀土地区画整理組合の第1回総代会が、3月20日に市立高擶公民館で開催されました。議事に先立ち、土屋健吾(つちや・けんご)理事長は天童市の平成20年度当初予算案から芳賀土地区画整理事業に関連した負担金6,000万円が削除された件について強い不満感を表明しました。土地区画整理組合の設立を昨年12月に市が認可しているのに、市そのものが平成20年度当初予算で補助事業の負担金を認めないのはルール違反だとし、組合として、負担金6,000万円を盛り込んだ予算案を当初予算で可決するよう、要望書を遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長と小沢精(おざわ・ただし)天童市議会議長に提出することを報告、了承されました。
続いて、来賓として出席した遠藤市長があいさつし、「(当初予算案をめぐる議会内の)混乱は市長の不徳の致すところで申し訳ない。市の発展にとって芳賀土地区画整理事業は欠くことのできない事業であり、何とか当初予算に仕上げるべく全力を挙げて努力している」と述べました。
天童市は1932年(昭和32年)の中央土地区画整理事業に始まり、これまで市施行で7ヶ所(247.12ha)、組合施行で11ヶ所(373.73ha)、合計620.85haの市街地整備を行ってきている「区画整理といえば天童市」と言われるほどの歴史と実績を持ち合わせています。当初予算で負担金6,000万円が可決されないとなると、天童市の歴史上初めての事態となってしまいます。さらに「国でも県でもきちんと予算化して補助金の準備をしているのに、地元の市議会が受け入れを反対するとはどういうことだ?」「まちづくりについては、これからも毎回、市議会で否決されるのか?」と、国や県といった行政機関だけではなく、進出を考えているかもしれない民間企業などからも天童市が信頼されないことになってしまいます。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:芳賀土地区画整理事業
- http://www.ikechang.com/news/haga.html
- ■市議会予算特別委員会、芳賀関連予算を削除した修正案を否決 (2008.03.18)
- http://www.ikechang.com/news/2008/news0803j4.html#080318
山形地方気象台は3月19日にソメイヨシノの第1回開花予想を発表しました。平年よりも2〜3日早いものの、昨年と比べると山形では2日遅く4月15に開花する見込みです。山形県内では1月の気温は平年並みに推移したものの、2月は平年より低めに経過し、3月に入ってからは平年よりも高めの日々が続いています。第2回目の開花予想は3月26日に発表されます。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:サクラ・ツツジ・花
- http://www.ikechang.com/news/cherry_blossoms.html
天童市が上程している2008年度一般会計予算案に対して、市議会3会派が合同で修正案を提出している問題について、天童市議会予算特別委員会が3月18日に開かれました。天童市議会で与党的意味合いを持つ最大会派「政和会」(11名)は市の予算案に賛成していますが、芳賀土地区画整理事業への負担金や防災公園などを整備するまちづくり交付金事業に対して「かがやき」(7名)、「つばさ21」(2名)、「日本共産党市議団」(2名)が算出根拠に疑問を呈するなどし、これらの予算を全額カットした修正予算案を3会派合同で提出していました。
決議に参加できない議長と予算特別委員長が「政和会」から出ているため、市の予算案は賛成派9名(「政和会」11名−2名)vs反対派11名(「かがやき」7名+「つばさ21」2名+「日本共産党市議団」2名)で否決されると市は判断し、提出されている全額カットの条件を丸呑みし、再度、修正案を提出しました。
しかし、いざ表決の場になると、「他にも検討する項目がある」として日本共産党市議団が修正予算案に反対し、芳賀土地区画整理事業の負担金などをカットした修正案は賛成派9名(「かがやき」7名+「つばさ21」2名)vs反対派11名(「政和会」9名+「日本共産党市議団」2名)となり、否決される結果となりました。芳賀土地区画整理事業としては、結果的に、首の皮一枚つながった形となりました。今後、予算案は議会最終日の3月21日に本会議で採決が行われます。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:芳賀土地区画整理事業
- http://www.ikechang.com/news/haga.html
- ■市議会3会派、芳賀土地区画整理事業への負担金カット案を提出 (2008.03.14)
- http://www.ikechang.com/news/2008/news0803j3.html#080314
山形−東京便の複数便化をテーマにした山形空港活性化セミナーが、東根市のよし田川別館で開催されました。これは山形空港利用拡大推進協議会(会長・市川昭男山形市長)の主催で行われたもので、国土交通省航空局の鍬本浩司・航空事業課長補佐が「航空行政のこれからの展望」について、日本航空インターナショナル経営企画室の大佐古将彦・部長代理が羽田空港の増便について、それぞれ講演しました。
羽田空港は2010年に再拡張され、発着枠が現在の約1.4倍になります。鍬本浩司・航空事業課長補佐は「再拡張によって増えた発着枠を国内線に使うべきか、国際線に割り振るべきか意見が分かれているのが現状」と説明し、地方路線と空港の活性化のためには
- ビジョンや戦略
- 路線を長い目で育てていく視点
- 航空会社、経済界、国などとのコミュニケーション
が大切だとアドバイスしました。
また、再拡張によって日本航空では18便から37便程度の増便が予想されていますが、その増便の検討対象路線は、山形−東京便を含めて55路線以上あるそうです。大佐古将彦・部長代理は、このような状況の中で「今の羽田−山形線をどれだけ上昇気流に乗せられるか、苦しい中でもどれだけ安定したビジネス需要を掘り起こせるかを会社として注目している」と説明しました。
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:山形−東京便廃止問題
- http://www.ikechang.com/news/news2.htm