山形県おうとう作柄調査委員会は5月30日、今年のサクランボの収穫量が平年並みの1万3400トン見込まれることを発表しました。これは過去10年間の平均値よりも5%程度多い数字ですが、豊作だった昨年よりも2000トン程度少ない数字です。今シーズンは4月27日ごろの花の満開期に気温が低かったことと雨が多かったため、花粉を運んでくれる昆虫があまり動かなかったようです。その結果、実のなった数(着果数)が少なかったため、昨年よりも少ない収穫予想が出されました。また、果実が大きくなる5月ごろに雨が少なかったため玉伸びせず全体的に小ぶりなものが多いようですが、反面、病害虫の発生が少なかったため品質低下の心配はなさそうです。
佐藤錦(さとうにしき)は6月22日ごろ、紅秀峰(べにしゅうほう)は7月3日ごろが収穫のピークとなりそうです。ドライブを兼ねて、みなさんもサクランボ狩りに出かけませんか?
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- ■天童市の観光果樹園
- http://www.ikechang.com/fruits0.htm
上山市議会は全員協議会を開催し、前日開催された「山形市・上山市・山辺町・中山町合併協議会」第2回会議について結果報告を受けました。そのなかで、合併方式が「新設合併」と「編入合併」が併記されている点について各議員が猛反発し、合併を取りやめるべきだといった意見まで出る始末となりました。「新設合併」は大和銀行とあさひ銀行が合併してりそな銀行が誕生したようにまるっきり新しい自治体が誕生することですが、「編入合併」は事実上の吸収合併です。この点がみなさん気に障ったようで、容認する意見はなかったようです。
阿部実(あべ・みのる)上山市長もこの点については同調しています。市民に対する懇談会などでは「合併は対等合併(=新設合併)」としてこれまで説明してきたため、もし合併協議会で編入合併という結果が出た場合にはもう一度市民の声を聞いて見なければならない、と説明しました。「吸収合併の形でも構わないから山形市と合併したほうがいいと思いますか?」という質問が出された場合、市民の皆さんはどう答えるでしょう? このままジリ貧になるぐらいだったら...ということで「名より実を取る」のか? それとも、赤字債権団体になって国の直轄統治になっても構わないから上山市の名前を残すのか? 天童市で同じ質問をしたら、若い世代の人たちは山形市との合併を取る声が多いでしょう。上山市でも、世代によって意識の差がありそうな気がします。
- (関連ページ)
- ■山形広域の2市2町、2003年7月までに合併方式を取りまとめ
- http://www.ikechang.com/news/2003/ne0305j5.htm#030528
- ■天童のニュース:広域合併(周辺市町の動き)
- http://www.ikechang.com/news/news720.htm
山形広域の2市2町は「山形市・上山市・山辺町・中山町合併協議会」の第2回会議を開催しました。今回の会議では、手数料や地方税などの負担を公平にしたり行政改革を推進させるといった「合併協議の方針」について承認されたほか、合併方式について「新設合併」と「編入合併」の2つがあることが事務局から説明されました。それぞれ以下のような特徴があります。
<「新設合併」と「編入合併」の特徴>
- 新設合併
- 新市の名称や事務所(役場)を新たに制定する
- 首長や市町の特別職は身分を失う
- 条例や規則は全て失効し、新たに設ける
- 編入合併
- 新市の名称や事務所(役場)は編入の受け皿の市町を採用する場合が多い
- 編入の受け皿の首長や特別職に変更はなく、編入される方が身分を失う
- 条例、規則は受け皿側を適用し、必要な改正も行う
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山形広域の2市2町は、各議会の6月定例会でこの話題について触れ、7月30日に開催される「山形市・上山市・山辺町・中山町合併協議会」の第4回会議で意見を提示、その場でどちらの合併方式を選択するかの意見集約を目指す予定です。なお、第3回会議は6月25日に開催されます。
- (関連ページ)
- ■山形広域の2市2町、法定合併協議会を設立
- http://www.ikechang.com/news/2003/ne0303j4.htm#030330
- ■広域合併問題/周辺市町の動き
- http://www.ikechang.com/news/news720.htm
5月26日午後6時24分ごろ、宮城県気仙沼市沖を震源とする地震が発生しました。山形市では震度4、天童市の西となりにある中山町では震度5強を観測しました。天童市西部の寺津地区や蔵増地区あたりは大昔には川が流れていたため、地理学的でいうところの後背湿地(こうはいしっち)に属し、他の地域よりも地盤がゆるくなっています。天童市役所に設置してある地震計は震度4を示したそうですが、このあたりの地域では中山町と同じく震度5強程度の揺れが起きたかもしれません。
天童市内では人的被害は起きず、久野本地内で石灯籠が倒れたりしただけのようです。しかし、地震のあと、しばらく電話が通じなかったことがとても痛いですね。揺れている最中は繋がりましたが、揺れ終わってから別のところに電話しようとしても全然繋がりませんでした。仕事や学校がある日中に大震災に見舞われた時にどうやって家族の安否を確認するか、家族会議を開いて日ごろから確認しておく必要がありますね。
阪神大震災を機に、天童市でも毎年1回、地元の人たちに参加してもらいながら総合防災訓練を実施しています。今年は7月6日(日)に天童温泉で開催されますので、地区外の方々もご覧になってみてはいかがでしょうか?
- (関連ページ)
- ■天童のニュース:東日本大震災・地震
- http://www.ikechang.com/news/earthquake.html
- ■[2002.12.05] 山形盆地断層帯による地震、死者2100人・被災者21万人の被害想定
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0212j1.htm#021205
- ■[2002.10.06] 天童市、蔵増小で総合防災訓練を実施
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0210j1.htm#021006
天童市北西部に位置する高木地区で、高木イバラトミヨ保存会のメンバーが5月25日(日)に高木川の環境整備を行いました。イバラトミヨは山形県の天然記念物に指定されている小魚で、氷河期の生き残りといわれています。水温12度前後の良質な水のある場所にしか住めないため、以前の台風で倒れた樹木をクレーンで取り除いたり川を覆っている柳の枝やヨシを整理して、水が流れやすくしたそうです。今後は小中学生や大人などそれぞれに合わせた研修会を開催して、イバラトミヨの保護活動そして自然保護活動の運動をおこなっていくようです。
- (関連ページ)
- ■高木町内会、イバラトミヨ保存会を設立
- http://www.ikechang.com/news/2002/ne0211j4.htm#021124