(2) 開幕式 / 将棋の女王審査発表・引継ぎ式
多賀城市・天童市文化振興等相互交流協定調印式が終わると、庄司浩助(しょうじ・こうすけ)天童桜まつり実行委員長のあいさつで人間将棋の開幕式が始まりました。引き続いて、天童桜まつり実行委員会名誉会長である遠藤登(えんどう・のぼる)天童市長のあいさつがおこなわれる予定でしたが、急遽(きゅうきょ)、日本将棋連盟から六段免状の授与が行われました。
中原誠(なかはら・まこと)日本将棋連盟副会長から免状を受け取った遠藤登・天童市長は「駒の産地として、将棋の普及に努めなさいという免状を(天童市民を)代表して受け取ったと思っている」とあいさつの中で述べました。天童は駒の産地としてはもちろんですが、全国中学生選抜将棋選手権大会や各種アマチュアタイトル戦の全国大会、そして最近では女流プロ棋士のタイトル戦の1つ・女流王将戦の誘致にも積極的に取り組んでいます。日本将棋連盟からの今回の免状授与は、こういった取り組みを評価したということも理由の1つにあると思います。
遠藤登・天童市長(写真左)と中原誠・日本将棋連盟副会長(写真右) |
遠藤登・天童市長に続いて、姉妹都市のイタリア・マロスティカ市から天童市を訪問していたアルチーデ・ベルタッツォ市長があいさつしました。イタリア・マロスティカ市では偶数年に「人間チェス」イベントが開催されていて、このことが縁となって天童市と1989年(平成元年)の人間将棋の時に姉妹都市の調印式を行いました。また、マロスティカ市からはスポーツで優秀な成績をおさめた天童市民に対して「銀の騎士賞」が贈られています。
今年は、天童市立第一中学校1年生の仲野由真(なかの・ゆま)さんが表彰されました。仲野さんは、天童南部小学校6年生だった昨年8月に、第21回全国小学生陸上競技交流大会の女子走り高跳びにおいて1メートル41センチの記録で優勝しました。全国小学生陸上競技交流大会では天童市からの初めての優勝者であり天童市内のジュニア選手の大きな励みになったこと、さらに、県予選では山形県小学生新記録の1メートル42センチを記録していることが、今回の表彰の理由とされています。
アルチーデ・ベルタッツォ市長(写真左) |
「銀の騎士賞」の贈呈式 |
開会式が終わると、第27代将棋の女王(こまのじょおう)の審査発表・引継ぎ式が行われました。審査会はすでに終了していて、この日は見事選ばれた軽部仁美(かるべ・ひとみ)さんと高橋亜里紗(たかはし・ありさ)さんがたすきを受け取りました。
写真右:軽部仁美(かるべ・ひとみ)さん 写真左:高橋亜里紗(たかはし・ありさ)さん |