2000年（平成12年）を振り返り、恒例の10大ニュースを企画しました。今回初めてみなさんからのアンケートを実施してみましたが、東北パイオニアのＶリーグ進出や天童温泉南側の「わくらくランド」オープンに回答が集中しました。みなさん思うところは同じようです。アンケートにご協力くださったみなさん、ありがとうございました。

1)東北パイオニアがＶリーグ進出 (2000.03.12)

Ｖリーグ昇格後、ファンクラブを組織したり「パイオニアレッドウィングス」というチーム名を決めたりと、あっという間の1年でした。平成12年末現在、4戦して1勝3敗の成績をおさめています。

2)天童温泉の南側に「わくわくランド」がオープン (2000.06.10)

「天童オルゴール博物館」やレストランなど、天童の新しい観光拠点として整備されました。天童市としてもイベント広場などを整備する計画なのですが、財政難から進展がかなり遅れています。

3)山形新幹線の枕木多数にひび割れが発見 (2000.08.31)

天童というよりも山形県全体で問題になりました。ひび割れそのものは製造メーカーの手抜き工事だったのですが、JR東日本が公式発表したのが夏の観光シーズンが終わってからというのも問題になりました。

4)天童病院の移転増築が中止に (2000.01.28)

医療法の関係から、今以上にベッド数を増やすことができなくなってしまい増築計画が白紙に戻ってしまいました。今後の具体的な計画も未だ立っていない状況で1年が過ぎてしまいました。

5)広域合併に天童市民はノー (2000.07.10)

3市2町を対象にしておこなわれたアンケートで、天童市だけが合併に反対する回答が過半数を超えました。その後、山形市長が再三にわたりアプローチをしてきましたが、結果的には天童との合併を断念した形となりました。

6)バレーボールのキューバ五輪チームが公開練習 (2000.09.07)

シドニーオリンピックに向けて、バレーボールのキューバ代表チームや新体操の日本代表チームが天童で最終調整をおこないました。今後もスポーツの一大イベント会場として天童を使って欲しいところです。

7)国際的なジャズフェスティバル「Jazz Meeting 2000」が開催 (2000.09.03)

これまで蔵王でおこなわれていたイベントが、会場を変更して開催されました。悪天候にもかかわらず、県内外からたくさんの人たちが詰めかけました。

8)ベースキャンプ地としてイタリアサッカー協会から視察訪問を確約 (2000.9.20)

2002年（平成14年）に日韓共同で開催されるサッカーワールドカップ大会に向けた、具体的な行動がおこなわれました。しかしながら、市民レベルではイマイチ盛り上がりに欠けるような気がするのはわたしだけでしょうか？　今後はもっと市民を巻き込んだ運動をおこなっていかなければならないように思います。

9)舞鶴山に市民参加の桜並木が誕生 (2000.11.12)

ミレニアム・プロジェクトの1つとして実施されました。天童市としては新しい桜の名所ができるし、参加者にとっては人生の記念を残すことができ、良いことづくめだったように思います。

10)史上2番目の真夏日数を記録 (2000.09.02)

昨年（平成11年）の夏は大雨で道路が決壊したりしましたが、今年は猛暑が続きました。

　国が推し進めている市町村合併について、47都道府県のうち35道府県が具体的な合併パターンを提示しました。この提示された内容のとおりに合併が進めば、現在の3,229自治体から最少で600自治体程度にまとまることが分かりました。自治省では、慢性的な財政赤字を解消する方法の1つとして、全国的に市町村合併を推し進めようとしています。そして、平成12年末にまとめられた国の行政改革大綱では、現在の3分の1程度になる1,000自治体程度を目標にしていました。今回の各道府県の結果は、この目標を大幅に上回る結果となっています。

　しかしながら、いずれの市町村でも国や県からの合併の押しつけにはかなりの抵抗があるようでし、「大きな自治体になって行政サービスが低下するのでは？」といった心配の声も数多くあがっているようです。山形県内では、山形市が合併特例法の有効期限である2005年（平成17年）を目指して周辺市町と合併をしようとしていますが、それ以外には具体的な合併のはなしは持ち上がっていません。これから関係自治体といろいろ調整しなければならないことを考えると、2005年までに合併が実現するのは山形市ぐらいしか可能性がないのではないかと思われます。

（関連ページ）

■山形県市町村合併推進要綱を公表（天童のニュース：平成12年11月・第4週）

http://www.ikechang.com/news/2000/ne0011j4.htm#001124

■合併相談コーナー（自治省公式サイト）

http://www.mha.go.jp/gapei/index.html

　国際協力事業団(JICA)が主催する「中学生エッセイコンテスト2000」で、天童市立第三中学校3年生の阿部悦子（あべ・えつこ）さんが審査員特別賞を受賞しました。今回のコンテストには全国から15,812点の応募がありましたが、阿部さんが受賞した審査委員特別賞は、特選そして準特選に次ぐ3番目の賞です。阿部さんは、山形県内でただ一人の受賞者でした。

　エッセイの中で、阿部さんは修学旅行で訪れたバングラデシュ大使館でのことを紹介し、バングラデシュというと貧しい国だとばかり思っていたが、話を聞いていくうちに緑豊かな美しい国だと分かった」と述べています。また、国際協力については、精薄者授産通所施設「天童ひまわり園」でのボランティア活動の経験から「ボランティアは『するもの』ではなく『させていただくもの』」だと主張しています。近い将来、阿部さんが海外で活躍する日が来るかもしれませんね。

（関連ページ）

■国際協力事業団

http://www.jica.go.jp/