天童の将棋駒(1)
(最終更新:2002年2月10日)
将棋駒の種類と値段
将棋駒の値段は、次の3つの要素によって決まります。
- 将棋駒の種類(押し駒、書き駒、彫り駒、彫埋駒、盛上駒)
- 木地(きじ)の種類(どういう種類の木材が使われているか)
- 仕上げ方(生地の模様や色を揃える、など)
それぞれの条件について、一般的には次のような関係が成り立ちます。
値段の変わり方 |
値段が安い |
値段が高い |
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駒の種類 | 押し駒 | 書き駒 | 彫り駒 | 彫埋駒 | 盛上駒 |
木地の種類 | まき、ほお、はびろ、あおか、いたや |
シャムツゲ(外国産のツゲ) |
本黄楊(ほんつげ・国産のツゲ) |
仕上げ方 | 駒によって色や模様がちょっと違う | すべての駒で色と模様が揃っている |
本黄楊(ほんつげ)で作られた、すべての駒の色や模様がそろえられている盛上駒の場合、100万円を軽く超える値段がつけられます。
<将棋駒については...>
(一社)天童市観光物産協会 山形県天童市本町1-1-2(パルテ2F) TEL 023-653-1680 / FAX 023-653-1685 |
天童市将棋資料館 山形県天童市本町1-1-1(JR天童駅1F) TEL 023-653-1690 / FAX 023-653-1685 |
※いずれも午前9時から午後6時まで
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原木の種類
- 本黄楊(ほんつげ)
- 高級品用の原木。東京都の御蔵島(みくらじま)産や、鹿児島県の薩摩(さつま)産が多い。
- シャムツゲ
- 中級品用の原木で、国外の黄楊(つげ)のこと。タイやカンボジア産が多い。
- まき(マユミ)・ほお(ホオノキ)・はびろ(ハクウンボク)・あおか(ウリハダカエデ)・いたや(イタヤカエデ)
- 普及品から中級品用の原木。東北地方産が多い。
押し駒(おしごま・スタンプ駒)
- お値段:1,000円ぐらいから
昭和の初めころから作られ始めたもので、将棋駒の木地に直接スタンプを押したものです。書いたり彫ったりしたものではなくて印刷したもの、と思っていただければよろしいかと思います。
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書き駒(かきこま)
お値段:2,000円ぐらいから
書き駒
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漆(うるし)で木地に直接文字を書いたものです。文字の書体には楷書体(かいしょたい)と草書体(そうしょたい)があって、伝統的な天童の将棋駒(天童駒)は草書体の書き駒です。
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草書体の書き駒は通称「番太郎駒」(ばんたろうごま)と呼ばれています。その名前の由来は、江戸時代にさかのぼります。江戸の町内には木戸番(きどばん)というのがあって、そこの番人を番太郎(ばんたろう)と呼びました。その番太郎たちが指す将棋のことを番所将棋(ばんしょしょうぎ)といい、そこで使わる安物の駒を番太郎駒とか番太駒と呼んでいました。
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書き駒の中には、使う漆の色によって次のようなものがあります。
- 源平駒(げんぺいごま)
- 表に黒い漆、裏に赤い漆を使って文字を書く
- 咲分け駒(さきわけごま)
- 表の上の方に赤い漆、下の方に黒い漆、裏に赤い漆を使って文字を書く
- 朱書駒(しゅがきごま)
- 表も裏も赤い漆を使って文字を書く
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咲き分け駒
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